こんにちは、高嶋です。

リーダーシップという言葉があります。

研修や本もたくさん出ていますよね。

「リーダーシップを

 発揮できるようになりたい」

このメルマガの読者さんの中にも、

そう思う方がたくさんいらっしゃると思います。

そこで今日は、私が

「真のリーダー」

だと思う人のお話します。

私だったら

こんな人についていきたい、

そう感じられる人のお話です。

アメリカの初代大統領

ジョージ・ワシントンのエピソードです。

ある日、北風が吹き荒ぶ

とても寒い日のことです。

ワシントンはコートを身にまとい、

襟を立てて、帽子を深く被って

本部を出ました。

身を覆い隠していたので

彼が軍の司令官だとは

誰も気が付かなかったことでしょう。

ワシントンが道を歩いていると、

要塞の防壁工事をしているところに

差し掛かりました。

ワシントンは立ち止まり、

数人の兵士達が一生懸命

丸太で塀を作るの見ていました。

兵士たちは、重い丸太を

積み上げるために奮闘していました。

そのかたわらで、

伍長が命令する声を

張り上げていました。

「持ち上げろ!さあ、全員一緒に!」

伍長は大声で叫びます。

兵士たちは、一斉に力を

振り絞って押しましたが、

その丸太は重すぎて、

あとちょっとのところで

滑って転がり落ちてしまうのでした。

伍長は、もう一度叫びました。

「さあ、持ち上げろ!

 どうしたんだ?

 持ち上げろと言っているだろう!」

兵士たちは、もう一度

懸命に持ち上げようとしました。

しかし、

もう少しというところで、 

またもや丸太は滑り

転がり落ちてしまうのでした。

「力を込めて持ち上げろ!」 

「さあ、全員一緒に上げるんだ!」

伍長が叫びます。

丸太が再び転がり落ちそうになったその時、

ワシントンは大急ぎで駆け寄り、

兵士たちと一緒になって全身の力を振り絞り、

丸太を押しました。

すると、

丸太を一番上に積むことができました。 

汗びっしょりになった兵士たちが

 あえぎながらしきりに礼を言い始めると、

ワシントンは伍長の方を向いて言いました。

「君の部下たちが

 この重い丸太を持ち上げるのを

 なぜ手伝わないのか?」

ワシントンが問いかけると、伍長は、

「何だと?私は伍長だぞ!

 おまえにはわからんのか?」

「無論わかっている!」

ワシントンは、コートをパッと開き

その軍服を見せたのでした。

軍服には階級章がついています。

伍長は、自分よりはるかに上官の

ワシントンに対して威張ってしまい、

冷や汗が止まらなかったことでしょう。

「私はただの司令官にすぎない!

 今度、丸太が重くて

 君の部下たちに

 持ち上げられないようなら、

 私を呼んでくれたまえ!」

そう言うと去っていきました。


どうですか?

私だったら

こんなリーダーについていきたいですし、

こんなリーダーでありたいと思います。

それでは今日も素敵な1日となりますように…

あなたをいつも応援しています!

高嶋由香